スパイスは香りづけには欠かせない素材!
「料理は目で見て香りをかいで舌で味わうもの」とよく言われます。確かに料理は美味しいか美味しくないかだけで判断されるような文化ではありません。香りを楽しみ、見た目でも優美な感覚を味わえる一種の芸術のようなものです。香りについて言えば、その料理を口にせずに目にしなくてもたくさんの事を伝えてくれる感覚です。
もちろん料理の第一要素は味覚とはいえ、その料理に対する関心をどれだけ高められるかの最初の入り口となる要素は香りといっても過言ではないでしょう。
では料理の香りをうまく引き立てるためにはどうしたら良いでしょうか?一つの大きなポイントはスパイスの利用です。スパイスには何百という種類があると言われますが、スパイスはすべて香りを持っているので、どれだけ上手に料理に組み合わせるかで大きく香りは左右されます。
では香りづけとして頻繁に使われる2つのスパイスについてご紹介します。
肉料理から食材まで!万能のオールスパイス
オールスパイスというスパイスについて聞いたことがあるでしょうか?
これはフトモモ科の常緑樹で、乾燥して赤褐色になる状態で処理されるスパイスです。日本では「三香子」という名前がついていますが、感じを見て分かるように3つの香りを持つスパイスとして知られています。3つの香りとはナツメグ、シナモン、クローブという3スパイスです。
それぞれ印象的な香りを持つスパイスですが、これら3つの要素を兼ね備えているとして万能スパイスとして注目されるのがこのオールスパイスです。ハウス食品の運営する「スパイスオブライフ」というサイトによると、オールスパイスは肉にもスープにもマリネにもジャムにも果物にも合うまさに多用途なスパイスです。
香りをとにかく楽しみたいという人はこのオールスパイスは是非おさえておきたいスパイスの一つです。
ごまの風味が楽しめるセルバチカ
ワイルドルッコラとも呼ばれるセルバチカも香りを引き立てるスパイスです。セルバチカの特徴はなんといってもゴマの香りです。見た目からは想像ができませんが、ルッコラよりさらに強いごまの香りを持ち、さらにピリッとした辛みも持っています。
生でもいけますが、パスタやピザや肉料理の付け合わせとして使うと味や香りのインパクトになります。
まとめ
スパイスは味も重要ですが、香りづけの作用が注目されることが多くあります。全てのスパイスには香りがありますが、それぞれ特徴は似通っていることもあれば全く異なることもあります。
料理は香りで楽しむ部分も多くありますから、それぞれの香りの特性をおさえて、料理にいっそう深みを持たせていくように工夫してしましょう。
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